百川 ビル
名称 | 百川ビル | |
所在地 | 富山県富山市牛島町13番15号地図 | |
アクセス | JR富山駅北口より徒歩3分 | |
敷地面積 | 4,178m2 (1,266坪) | |
建築面積 | 1,438m2 (435坪) | |
延床面積 | 11,320m2 (3,430坪) | |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造 | |
階数 | 地下1階、地上8階、塔屋2階 | |
設備 |
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施主 | 北電産業株式会社 | |
設計監理 | 北電産業株式会社 | |
施工 |
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竣工 | 昭和55年9月27日 |
百川ビルは、省エネルギー時代の要請を受け建設されました。
下記の9つの工夫を取り入れ、環境との調和を図りつつ健康で快適なビル空間を提供しております。
外気温の影響が小さいサイコロ型の建物
1. 外気温の影響が小さいサイコロ型の建物
室内温度が外壁から逃げるのを防ぐため、立方体の表面積の最も小さいサイコロ型になっています。
窓ガラス面を後退させることにより直射日光を減少
2. 窓ガラス面を後退させることにより直射日光を減少
夏の強い陽光をさえぎり、冬の光線を取り入れるため窓ガラスは両側壁より後退させて庇の効果により日射量を50%削減しています。
窓面積は小さく窓ガラスを2重化
3. 窓面積は小さく窓ガラスを2重化
窓ガラスからの熱伝導を小さくするため、窓面積率を20%としました(一般ビルでは50%)。光線を奥深く入れるため、縦長として2重ガラスの気密サッシにして遮光用ブラインドを内蔵しています。
外壁・屋根版の断熱性は在来工法の2倍
4. 外壁・屋根版の断熱性は在来工法の2倍
外壁コンクリート版はサッシ打込みの工場製作とし、内側に硬質発砲ウレタンを吹付け、床および屋根版は現場打込みとして屋根版にスタイロフォームを通常の4倍の厚みの物を打込み、在来工法のビルと比較して2倍の断熱性能を確保しています。
エコキュートを利用した給湯
5. エコキュートを利用した給湯
建物の屋上に大気の熱を利用した高効率ヒートポンプ式給湯器エコキュートを設置し、ビル内の事務所や浴室へ給湯をしています。
排熱を回収して空気調和に再利用
6. 排熱を回収して空気調和に再利用
室内空気を排気し新鮮な空気を取り入れる際に、回転型全熱交換器により70%の熱を回収し利用しています。
蓄熱槽による昼間電力の抑制
7. 蓄熱槽による昼間電力の抑制
建物基礎を利用して400m3の蓄熱槽を設け、夜間電力を使用して温水や冷水を蓄えて冷暖房に使用することによって、昼間使用最大電力を抑制しています。
空調設備の系統分割による効率化
8. 空調設備の系統分割による効率化
空調機の系統は東西南北の四面に分割して、日照と室の使用状況に応じて温度設定を適応させロスを軽減します。なお、室内温度の設定は夏28℃、冬19℃を基準とし、春秋は外気が18℃以下の時は外気冷房をします。
コンピューターによる制御運転
9. コンピューターによる制御運転
空気熱源ヒートポンプの運転や温水・冷水熱源を空調機器に供給するポンプ等の運転はタイムプログラムにより制御をするなど、中央監視システムにより運転操作や監視・記録を自動で行い省力化を図っています。